「大日経入門」(頼富本宏:大法輪閣)

 今まで、空海に関するもの、空海の書いたもの、密教に関するもの、マンダラに関するものを断片的に読んできた。密教空海については少しははわかってきたつもりだが、マンダラについては今ひとつピンときてないところがあって理解が十分でなかった。また、空海真言密教のよって来るところの大日経については読んだことがない。図書館で目にとまって読んでみた。講義録形式だったことと、密教全般、チベット密教、中国密教、日本の密教曼荼羅について、歴史を踏まえて分かりやすく説明してくれている。かなり、突っ込んで書いてくれているので分かりやすいのだが、密教真言宗の信者になるのではなく、大日教もちょっと勉強してみようかという私にとっては、そこまで詳しくわからなくてもいいよといった感じで、飛ばし読みをさせていただいたところもあった。しかし、新書本ではもう一つ理解ができなかった部分が納得できたことは収穫でした。
 高野山に行って、立派な五輪塔をたくさん見てきたが、この五輪塔についても色々な角度から説明してくれていて、これもよく理解できた。

 自分の家の宗旨が密教系の方には、余計なお世話、釈迦に説法ですが、蛇足ながら、以下に五輪塔とその説明の一部を掲載しました。