ブログを本にする。

 わがブログもお蔭様で3年目を迎えた。この辺で本にしてみようと思い、hatenadiaryの製本サービスを申し込んだ。書き始めた2005年1月から昨年末まで2年間、日付でページ替えをしないと380ページになるという。見積りをしてくれて1冊3,800円あまり。大きな書店では自分の半生記等を自費出版すると1冊5,000円くらいになるようだからそれほど高いものではない。半生記や自伝的なものなど書く内容はなし。さりとて、エッセイや小説を書く才能はもちろんない。ブログの製本くらいなら自己満足で、人様に原稿を渡す必要もない。ブログ運営の「hatena」さんが、私のブログデータをPDFに変換して、それを製本してくれるだけだ。
 だいたい、自費出版の本などというのは無理に押し付けられるか、義理とお付き合いで頂くことが多い。ご本人をよく知らないと面白いものではない。と言いながら、我ブログブックは息子二人と嫁には渡そうと思っている。Henryの自分史の一部として息子達がしぶしぶでも読んでくれればと期待しているのだが・・・(これも親ばかの身勝手でしょう)。

◆ 週間ブックレビューで、松岡正剛の「千夜千冊」の本のことを、本人が出演して話をしていた。ご存知のように、「千夜千冊」はWeb上で松岡正剛がありとあらゆる分野の、古典から、最近のものを網羅しながらの読後感想、内容分析、内容紹介をしている。私もかなり読んで勉強になっている。松岡さんは番組の中で、これは読後感想というより著者との共同(再)編集だと言っていた。また、Webでは横書きで書かれスクロールして消えていくものだが、本は中身がイメージとして脳に蓄積されていく。縦書きで本にして見ると、Webで書いた時には気がつかなかったこと、足りないことなどがわかって、編集し直し、書き足したという。なるほどと感心した。
 私のブログブックも編集しなおすべきであったか。また、縦書きにしたほうがよかったかなと思った。どんな製本になって届くか、今から楽しみだ。これからは、毎年、一年分を一冊に製本していこうと思っている。何巻まで続けられるかそれが問題だ。

◆ 松岡正剛とは同じ歳、向こうは“千夜千冊”こちらは“千夜250冊”。書く内容、良、質とも雲泥の差。プロに張り合っても仕方がない。山川草木、森羅万象に好奇心を持ち続け、好きな、興味のある本を読んで“千夜○○冊”とUnchikuブログを続けていきたいと思う。

■□ 蛇足 □■:この「千夜千冊」全8冊、一冊の厚さが広辞苑程度、総額10万円弱、こんなものを買って家に置いたら、家人がヒステリーショック死をしてしまうだろう。とても手元に置ける代物ではない。図書館で好きなページをぱらぱらとめくって読むのが向いているようだ。