岩槻慈恩寺&岩槻城址公園

 岩槻の慈恩寺城址公園に行った。慈恩寺は天長元年(西暦824年)に、慈覚大師円仁により開山された坂東33番札所のうち、第12番札所の天台宗の名刹。慈恩寺の命名は、慈覚大師が唐の国で仏法を学んだ際、大慈恩寺の風景と、この岩槻の地の風景が似ていたことから名付けられたという。現在は、本堂が残っているだけだが、昔は寺領内に66坊もの塔頭がある広大な寺院だったそうだ。
 本堂と鐘楼しか残っていないのが寂しかったが立派なお堂だった。
この慈恩寺は中国西安の大慈恩寺にちなんで建てられたという。玄奘三蔵法師が、この大慈恩寺でインドから持ち帰った経典を翻訳したという。すぐ近くに玄奘三蔵塔があることを知らなかった。玄奘三蔵法師の霊骨の一部が、中国の地より日本に寄贈された折、三蔵法師の建立した大慈恩寺にちなんで命名された慈恩寺が奉安に最適の地とされ、十三重の花崗岩の石組みによって玄奘塔が築かれたという。
慈恩寺と中国の大慈恩寺については以下のURLでご覧ください。
 http://www.tobuland.com/playing/walking/iwatsuki/index.html
 http://www.kando-tairiku.com/dest/05id004867.html
 昨年行った久伊豆神社もここから歩いて1時間少々、車なら10分程度だ。自宅から2,30分位でこういうところを楽しめるのもありがたい。
 帰りに、岩槻城址公園の桜を見に寄った。今年の桜はあっという間に咲いたので、葉が出てくるのも早いがまだ満開状態を保っていて、見沼田圃の桜とはまた別の味わいを見せてくれた。桜のピンクとしだれ桃の紅のコントラストが鮮やかだった。