続 「猩猩」

 「猩」もしくは「猩猩」と「狸」は同じ系統の動物かと思ったら、全くの別物と分かった。先に書いた「ショウジョウ」の意味とは別に、ボルネオ、スマトラなどの森林にいる猿の一種。オランウータン。と漢字源の説明があった。また、「セイセイ」と読むと、犬の鳴き声ともあった。
 猩猩を調べるうちに、能の一つだったり、「しょうじょう-あし」(花台・卓などの足の形の一。曲線形で、鷺足(さぎあし)と猫足の中間の高さのもの。 )「 しょうじょう-えび」(十脚目の海産のエビ。体長約20センチメートル。全体が真紅色で美しい。)、しょうじょう-とんぼ、しょうじょう-のみ(多量の酒を一息に飲むこと)、猩紅熱(こんな字を書くとは知らなかった)、猩猩緋、等々、赤(紅)や酒飲みにかかわる言葉が多く、歴史の古い言葉だということがわかった。小生、盆栽はやっていませんが、盆栽にも「○○猩」などとつくものが多くあるようだ。