母の日:乳母車:マクラーレン

 息子二人が母の日ということで、新宿で昼食会をやってくれた。生まれて2カ月余りの孫を連れてということで、次男は車に乳母車を載せて来た。昼食をとりながら乳母車の話になった。最近は乳母車という言葉は死語になっているのだろう。ベビーカーとかバギーという。息子に、ベンツとかBMWもベビーカーを作っているんじゃないの、と、あてずっぽうに言ったら、「そうだよ」とのこと、息子の買ったものはApricaというメーカーで5万円くらいしたという。我々が子供を育てたころは乳母車も買わなかったと思う。
 スタイ!紙おむつ、電動ベッド、ベビーカー、最近のパパママは金のかかる子育てになったもんだ。
 ところで、本当にベンツやBMWがベビーカーを売っているのか気になってインターネットで調べた。嫁の話では、先日、二子玉川の公園に散歩に行ったら、「マクラーレン」のベビーカーのオンパレードだったという。インターネットの検索でもマクラーレンのものが人気のようだ。
 マクラーレンと言えばF1のマクラーレンをすぐ想像する。てっきりそれに関係するのかと思いきや、F1とは関係ないようです。イギリスの航空工学者だったマクラーレンが、娘が赤ちゃんを授かった時「コンパクトに折りたためて、軽くて携行性に優れた乳母車」が 必要な事を痛感し、愛娘思いのマクラーレンがデザインした「世界初の折りたたみ 式ベビーカー」ということだった。以来39年 常に発明、改良が加えられ、世界でも特に厳しい英国の厳格な法的基準に基づき生産されている、“ブランドもの”のようでした。
 BMWも発売しているようだが、ベンツはなかった。まだ結婚していない長男は、俺が買うベビーカーはフェラーリ?にすると言っていた。車にこだわる若いパパはベビーカーも外車にしたいのだろうか。
 日本の、車メーカー、自転車メーカーはベビーカーを作っていないのだろうか。Apricaというのもイタリアを本拠とする世界的なchild用品のメーカーのようだ。次男は5万円と言っていたが、2万円前後で買えるようだ。国産メーカーはないのかと、試しに日本のオールドファッションの乳母車を調べてみたら、4輪の台車に籐で編んだ籠を載せて幌をつけたもの、その最高級品は20万くらいしていた。
 のどかな田舎ならいいだろうが、都会では車に入れられないし、折りたためなければ“駐車”もできないだろう。
 昨日で4回目の孫との対面。まだ生後2カ月余りだが、会うたびに新しい発見をする。自分の子供の事はとっくに忘れているが、孫の成長のたくましさ、生命の不思議にあらためて驚いている。