ミヤゲ

 最近伊勢神宮に行ったという妙齢友人から伊勢神宮土産話を聞いた。私も伊勢神宮には20数年前に行ったことがあるが、その当時はまだ神道のことがほとんど分かっていなかったので細かいところろは見ていないし、覚えていない。当時は、内宮、外宮の違い、由緒も知らなかった。妙齢さんのように少し勉強してからいっていれば学ぶところも多かったと残念だ。
 ここ数年、古代から奈良、平安時代の歴史ものを多少読んで、奈良、平安時代における伊勢神宮の由緒、歴史における伊勢神宮の役割や、現代における伊勢神宮の意味合いなどを読んで新たな興味がわいてきている。機会があればもう一度ゆっくりと回ってみたいと思う。
 妙齢さんが、ガイドから聞いた話のようだが、「みやげ」の語源は「宮下」「宮笥」から来ており、「笥(け)はいれもののことで,宮笥とは神から授かった器といった意味」であるという。「かつての旅は寺社詣でが中心であり、詣でた寺社の神の恩恵をわかち与えるために、持ち返った物を人々に配ることにみやげの意味があった」ということのようだ。
 知らなかった! これを聞いた小生、なるほどとうなづきながら、確か梅原猛がミヤゲの語源はアイヌ語の「ミアンゲ」だという話を思い出した。
『熊は肉と毛皮をミヤゲ(土産)として人間に持ってくる。ミヤゲはアイヌ語では「ミアンゲ」といい、身をあげるという意味である。人間は熊の意志に従ってそのミヤゲをいただき、その代わりに礼を尽くして熊の霊をあの世に送る。』これがミヤゲ、アイヌ語語源説
である。
 あとでインターネットで調べてみると、この梅原アイヌ語説は、語源解釈上、問題があるようです。
 詳しくは、以下のURLをご覧ください。
http://www5d.biglobe.ne.jp/~tosikenn/kamide21.htm