ペルジーノ展

 昨日、新宿の東郷美術館にペルジーノ展を見に行った。絵画を鑑賞する審美眼のほとんどないHenry君、行くまでどんな画家か全く予備知識がなかった。
 レオナルド・ダヴィンチと比肩するほどの名声を博し、ラファエロが師と仰ぐ「神のごとき画家」ということのようだ。
 宗教画が多かった。キリスト教になじみが少ない私にとっては、“神のごとき画家”、ペルジーノの描くマリアやキリスト像や聖人、天使の像に、なぜか神聖さをあまり感じなかった。キリスト教徒の方には顰蹙を買ってしまいそうだけど、どこにでもいるようなお母さん、おねいさんやおじさんの顔にしか見えない。ロシアのイコン画もそうだったが、神秘さ、神聖さを感じなかったのは、私がキリスト教徒ではないこと、また、キリスト教の影響下の文化の中で育っていないことに一因があるのだろう。
 一方で、仏教芸術に眼を転じると、すべての仏像、仏画がいいというわけではないが、向源寺の十一面観音、飛鳥寺の大仏、弥勒菩薩円空仏の中に、より宗教性、神聖さを感じてしまうのは日本人ならば私だけではないのではと思った。
 <蛇足>
東郷美術館に本物のゴッホの「ひまわり」が展示されていることを初めて知りました。でも若い時に画集などで見た「ひまわり」とちょっと印象が違う。インターネットで調べたら、ゴッホは「ひまわり」を12枚描いたという。その中の1枚が東郷美術館に展示されたというわけだ。12枚すべて同じというわけはないから、私の脳にイメージされていた「ひまわり」とは違うものだったわけだ!
 ペルジーノ展にご興味のある方は以下のURLで
http://www.sompo-japan.co.jp/museum/

<蛇足2>
 ペルジーノというのはペルージャの人という意味だそうだ。そうです!あの中田英寿が属していた、イタリアのサッカーチーム“ペルージャ”だったのです。故に、中田英寿も“ペルジーノ”だったわけだ。