ウナギとサバ

 国内で消費するウナギの半数以上を占める欧州産ウナギ(ヨーロッパウナギ)の輸出入が、野生生物の保護を目的としたワシントン条約の対象種として、大幅に制限される見通しとなった。
 昨日のクローズアップ現代でウナギだけでなく他の魚も漁獲量が減っているものが多いという。ノルウェーは政府が自主的に漁獲量を監督管理して、ここ数年はむしろ魚資源が増加しているそうだ。検査官が獲った魚の大きさ(年齢)までチェックし、サバなどは4,5歳以上のものしか獲らないように行政指導しているという。それに比べ、日本では早い者勝ちで漁獲しているため、零歳、1,2歳の小さいサバまでどんどん獲っているとのこと。
 サバ好きな私は、スーパーの魚コーナーに行くと良いサバが入っているかどうかいつも見る。ここ、数年、どうもスーパーのサバが小さくなっていて、油の乗りが悪い。そんなわけで以前に比べるとサバを買うことが減った。たまに買っても、もうひとつ旨くない。クローズアップ現代の説明を聞いて納得がいった。すし屋や居酒屋で食べる〆サバは大ぶりで種類も違うのだが獲れる場所だけでなく、獲り方も異なるのだろうか。
 サバだけでなく、他の漁獲資源について、日本の漁業行政もしっかりとやってもらわないと困る。
 ウナギもそんな現実になっていることを知らなかった。世界中がこのまま野放図に魚の乱獲を続けると、21世紀の中ごろには、人類が魚を食べられなくなると警告するレポートもある。
 21世紀中ごろまでは生きていられないからいいけど、あの世でも魚が食えなくなるのは寂しい。補陀落渡海は海だけど?ここの魚も乱獲されてしまうかな。天国は空だから、海はなさそうだし!
 とにかく、我々も魚を大事に食べなくてはいけないだろうし、世界中の関係者には、知恵を絞りあって、魚をおいしく、安く食べ続けられるよう努力してもらいたいものだ。