阿久悠さんの逝去を悼む

 阿久悠さんが尿路がんで70歳で亡くなった。小生も、昨年、尿路結石で一日入院し、ガンの心配はありませんと言われたばっかりだったので、私も尿路がんの危険性もあったのかと思うと他人事ではなかった。
 阿久悠というのは、だいぶ前から、いろんな歌手の歌、種類の異なる歌の作詞をしている。毎年のように賞をとる曲の作詞をしている。藤圭子「京都から博多まで」、好きなメロディーと詩の、ペドロ&カプリシャス「ジョニーへの伝言」「五番街のマリー」、レコード大賞をとった、都はるみ「北の宿から」、ピンクレディーは「ペッパー警部」、「UFO」などほとんどの曲、沢田研二勝手にしやがれ」、小林旭熱き心に」、石川さゆり津軽海峡冬景色」、森山加代子「白い蝶のサンバ」 、八代亜紀「雨の慕情」「舟唄」、山本リンダ「どうにもとまらない」、 和田アキ子「笑って許して」「あの鐘を鳴らすのはあなた」、宇宙戦艦ヤマト宇宙戦艦ヤマト」etc.、知っている曲が目白押しだ。
 1977年の12月3日付けのオリコンシングルチャートでは、阿久悠作詞の楽曲が100位までに17曲チャートインしたというから驚きだ。
 他の作詞家と異なり、作詞した歌が幅広いことが分かる。遠藤実市川昭介船村徹など演歌の大物作詞家とは様子がだいぶ違う。
 阿久悠の「書き下ろし歌謡曲」という本が岩波書店から新書として、1997年に出版された。岩波新書が歌謡曲の本を!ということと、阿久悠の作詞した歌は好きなものが多かったこともあって読んでみた。内容はよく覚えていないが、歌謡曲の詩ができる過程を面白く読んだ記憶がある。もう一度読み直してみようと思う。
 又、一人、昭和を代表する人物がこの世を去ったことが悔やまれる。