妙齢友人が吾亦紅と初雪草を持って来てくれた、家人も好きな花だという。備前の小さな花瓶に入れた。備前の自然な土色が野草にはよく似合うと思う。
吾亦紅は、小さいながら“我も紅なり”と叫んでいるところから名づけられたという説がある。吾木香とも書く。
「吾も亦(また) 紅(くれない)なりと ひそやかに」
高浜虚子
初雪草は見ての通り、葉に初雪が薄っすらと積もったような様子から名づけられたようだ。
つくづくといろいろな草花があるものだとSomething Greatの力、造化の妙のかたじけなさに感心する。