虫愛ずる妙齢

 友人の妙齢さんが近くで金色の蛹を見たと言う。インターネットで検索してみたが、なかなか何の蛹なのかわからない。蝶の蛹か、蛾の蛹か、もしくはカミキリなどの蛹なのか、色々調べたが金色の蛹が見つからない。蛹が金色ということは成虫もきれいなのではないか。綺麗な蝶か、コガネムシ(玉虫)ではないかと調べるも、該当する金の蛹は出てこなかった。
 翌日の地井散歩でたまたま金色の蛹が出てきた。オオゴマダラという蝶の蛹が金色だった。虫愛ずる妙齢さんからは話しか聞いていないので彼女が見たものがオオゴマダラかどうかわからない。それに、このオオゴマダラは九州の喜界島が北限という。とするとさいたま市にいるわけがない。インターネットで「金色の蛹」として検索すると、オオゴマダラだけで他の虫は出てこない。沖縄フルーツランドの蝶ゾーンというところで見ることができるようだ。そこから蛹を持ち帰った人が飼育?したのかな。もう少し調べてみよう。 この虫愛ずる妙齢のお蔭で、インターネットでいろいろな蛹と幼虫、成虫を調べることになった。わが家人はいわゆるこの手の「毛虫」「いもむし」の類は大嫌い。わたしも好きではないが、今回インターネットで検索してみると、きれいで、可愛い顔をした幼虫も多いことを知った。幼虫がこんな綺麗で可愛いのに成虫は見苦しい毒蛾だったりする。昆虫の世界も、美しいものは「化ける」ということだろうか。
 金色の蛹から、玉虫、虫調べのついでに、法隆寺の「玉虫の厨子」の話になった。私が「玉虫の厨子は玉虫の翅(はね)で飾ってあるんだよ」といったら、妙齢さん、「本物の羽根じゃないでしょう!」とのたまう。「いや、本物のはずだ」と小生。さっそくインターネットで「法隆寺→玉虫の厨子」を検索し、本物の翅を使っていることが判明し“うんちくHenry”の面目を失わずにすんだ。
 まだ残っているかどうかわからないが、妙齢さんに「金色の蛹」発見現場に連れて行ってもらわねばと思った。
 世の中、まだまだ不思議なことがたくさんあるものだ。
検索で見つけたオオゴマダラの金色の蛹の画像をご覧ください。
沖縄フルーツランドのURLは以下の通りです。
http://www.okinawa-fruitsland.com/butterfly_zone/index.html
色々な幼虫は以下のURL、ご覧あれ!
http://members.jcom.home.ne.jp/fukumitu_mura/cyou3_.html