冬枯れ前の大崎公園

 冬枯れ前の大崎公園を散策した。この公園にはいろいろな樹木があり、すでに葉が落ちているものも多い。枯れ枝になっている樹木もよく見ると小さな蕾をすでに春に向けて用意しているものがある。今までは、花と紅葉にしか目が向かなかったが、最近は樹木の葉の形、実の形にも興味が出てきた。植物園の中で、カカオの木に実がなっている。樹木の幹からピョコンと実をつけている。
又、バンレイシという変わった中米原産の小高木果樹が、釈迦の頭のようなぶつぶつの卵球形の集合果をつけている。そんな形から、和名は釈迦頭(シャカトウ)という。花は見たことがないが、どんな花を咲かせるのだろうか。
 公園の中には、針葉樹だけを植えた一角もある。インターネットで調べると、日本の針葉樹は38種類あるという。この植物園にあったのは十数種類だろうか。遠くから見ると同じようにしか見えないが、近くで見ると葉の形、葉のつき方が少しづつ異なる。色々調べていたら、イチョウは針葉樹だというページが見つかった。なぜ、針葉樹なのか、ご興味のある方はインターネットで検索してみてください。
 樹木という生物は樹齢1000年を超えてなおも生き続けているものが多い。樹木の世界にも、人知を超えたものがある。
 “年毎に春を知りてや梅桜 木を割りて見よ 花のありかを”
枯れ始めた木々が、冬を越えての春の準備をすでにしていることに驚く。
 晩秋もまた、あはれにをかしきものなり。