コルソ・ウィーンコンサート:at大宮ソニックシティー

 モーツァルトシュトラウスのコンサートを聴きに行った。モーツァルトは「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」「ホルン協奏曲」など。シュトラウスは「皇帝円舞曲」ほか、なじみのある曲が演奏された。
 オーケストラというとどうもバイオリンの音が耳に強く聞こえ、他の楽器の音が聞き取りづらいのは私だけだろうか。今日は、席が2列目だったので各楽器の音もかなり聞き分けることができた。演奏者の様子もよく見えた。ティンパニという楽器は2つの太鼓を、ただ、叩いているだけで、シンバル同様、他の楽器に比べて退屈?ではないかなどと、げすの勘ぐりをしていた。近くで見ると、とんでもない。二つの太鼓の音が違うのはいうまでもないが、一曲の中でも太鼓の皮(というのだろうか)の張り具合を微妙に変化(調整)させながら演奏している。一曲終わると、次の曲に備えてか、耳を皮に近づけて、レバーを回しながら、皮の張り具合、音の高さを調整しているようである。叩くマレットも、曲にあわせて何度も変えている。
 以前、何かの本で、音楽を聴くときに、どれか特定の楽器に耳を集中して聴くと、また、違った音楽の味わい方ができると教えられたことがある。Jazzのライブ演奏などではそういうことは比較的やりやすい。クラッシックは楽器が多いのでなかなか難しい。今日は、前から2列目なので視覚的な要素もあってか、ティンパニの音に集中して聴くと、ティンパニが重要な役割をしていることも分かり面白かった。トライアングルの小さな綺麗な音も、繊細な味わいを添えていることが聞き取れて楽しかった。
 アンコールを4曲もやってくれて、最後は、指揮者が観客の手拍子も指揮して演奏者と一体になった演奏が楽しく素晴らしかった。 クラッシック・コンサートに、そう何回も行ったわけではないが、アンコールを4曲もやってくれて、観客が手拍子をするのは初めてだった。
 ともあれ、楽しいコンサートでした。