ペペロンチーノ

 久しぶりにイタリアンレストランでランチにペペロンチーノを食べた。Henryは麺と言うことになるとスパゲティーよりもどうしてもラーメンの方がいい。余り噛まないで、早食いのせいか、ラーメンもスパゲティーも硬いのは消化が悪くなっていけない。ラーメンは、柔らかめにと注文できるが、スパゲティーでは“柔らかめに”なんて無粋なことは言えない。
 アルデンテなどといって、髪の毛の細さの程度の芯を残して茹で上げるのをよしとするらしい。小生、それがどの程度の硬さなのかは分からないが、大宮で少しは名の通ったイタリアンレストランで食べたときには、あまりの硬さに閉口した。胃の中に細い棒が入っていく感じだ。ところで、アルデンテはイタリア語でal dente、直訳すると「歯に〜」であり、茹で上がりの「歯ごたえのある状態」を示す言葉だという。ペペロンチーノはどういう意味だろうかと家人と話す。イタリア語はよく分からないが、たぶん、pepperのことではないかと思う。
 家に帰って、英伊辞書を引いたら当たっていた。ウィキペディア
で調べたら、正確にはアーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ(Aglio Olio e Peperoncino)というのが正しいようだ。Aglioはニンニク、Olioはオイル、Peperoncinoはpepperというわけだ。
 LAに駐在していたときに地元の有名なパスタ屋に行った。そこで初めて、「エンゼルヘア」という細いスパゲティーを食べた。硬いのが苦手の私には美味しかった。このエンゼルヘア、日本では人気がないのか、あまり見かけない。ラーメンも、どちらかというと、ごつごつとした太麺よりも、博多ラーメンのような細麺が好きだ。 そういえば、日本ほど色々な種類の“麺”料理を食べる国はないのではなかろうか。そばは言うに及ばず、そうめん、うどん、きしめん、ラーメン、韓国の冷麺、ベトナムのフォーなど、色々な麺を、色々な料理法で食べることができる。西欧諸国ではスパゲティーの他に麺料理があるのだろうか。どなたかご存じでしたら教えてください。
 料理教室に通っている、元料亭の三男坊としては、もっと料理のUnchikuも語れねばなるまい。少しづつ勉強しよう!