アルボムッレ・スマナサーラ講演会:ブッダに学ぶ「幸福の育て方」

 アサヒカルチャー講座で、アルボムッレ・スマナサーラ長老の講演を聴いた。彼のことは、玄侑宗久との対談、「仏弟子の世間話」、で初めて知った。その後、同じく玄侑宗久との対談、「なぜ悩む」と、「ブッダ−大人になる道」「ブッダの幸福論」(ちくまプリマー新書)を最近読んだ。
 アルボムッレ・スマナサーラは1945年スリランカ生まれ。スリランカ仏教界の長老です。1980年に来日して駒澤大学大学院博士課程を経て、現在は日本テーラワーダ仏教協会で、初期仏教の伝道と瞑想指導をしている。
 昨年の4月21日のブログで「仏弟子の世間話」のことを紹介させていただいた。「ブッダ−大人になる道」「ブッダの幸福論」の二冊の本は、仏教書というより、ブッダが説いた、“人としての生き方”、“幸福論”を分かりすぎるくらい平易に書いている。
 ちょっと「偏」った「理」屈の好きな「偏理」ならぬ「遍理」は、大乗仏教の小難しい仏教を、つい、あれこれとこね回してしまう。スマナサーラさんから、もっと素直に、ブッダの言われた原点を見つめ直すことの大切さを教えられた。
 「ブッダ−大人になる道」「ブッダの幸福論」のような、説話的、法話的な内容は、やはり直にお話を聞く方が何倍もの力がある。前から4列目で聴いたので、スマナサーラさんの「気」「オーラ」のようなものが伝わってきた。
 以前にも書きましたが、日本の硬い仏教学者や偉い坊さんと違ってこころに響く話をたくさん聞くことが出来た。
 どんな内容だったかを書き出すと長くなるのでやめときます。
日本テーラワーダ仏教協会の公式サイトが以下のURLで見られます。ここで、スマナサーラ長老が何を言わんとしているかが分かると思います。是非一度このサイトを覗いてみてください。 http://gotami.txt-nifty.com/vpress/2008/04/post_2208.html
 アルボムッレ・スマナサーラさんは養老孟司立松和平などとも対談本を出している。これらの本を読むと共に、「発句経(ダンマパダ)」など、原始仏教を読み直してみようと思う。