帯津良一先生 セミナー

 朝日カルチャー講座で帯津先生の講演を聞いた。
72歳になるという帯津さん、血色もよく、川越での帯津三敬病院を経営するかたわら、対談やら講演で全国を飛び回っている。90分、ユーモアとウィットを混ぜながらの講演は終始笑いが絶えず、あっという間に終わってしまった。
 厚生省のメタボリック・シンドロームの基準は、何でああいう基準が出てきたのか分からない。中性脂肪コレステロールはあまり気にする必要はない。コレステロールは免疫力のもとにもなるとのこと。がん患者はむしろコレステロールが低いという。帯津先生曰く、今のメタボの数値をちょっとオーバーした、チョイメタ位のほうがかえって健康だという。帯津先生の腹回りは98、私は85、血糖値が高いのはいかんと言われたが、先生言うところのチョイメタだ。
 後ろめたさをもたない、くよくよ考えない、自分のやり方に信念を持ち、食に対しても理念を持って当たれと言う。先生に比べると、酒の量、塩分の摂取も先生よりも低い。

 こう言われて、“チョイメタ”Henry、意を強くした。帯津さんの本は、「癒しの法則」、加島祥造さんとの対話本「静けさに帰る」しか読んでいないが、他の本も読んでみたくなった。
 清水正博は帯津さんの先生とのことだが。清水正博の本は、「生命を捉えなおす」「生命知としての場の論理」「生命と場所」などを読んだ。どれも面白かった。帯津さんの提唱する、「生命場」の考え方は、清水さんの「場」の哲学によるところが大きいと思う。ベルクソンの「哲学的直観」「創造的進化」などに触れながら、
 [直観=意識の世界=空間] + [予感=無意識の世界=時間の広がり] = 時空 という話は面白かった。
「目には青葉、朝に気功、夜に酒」という帯津先生の“養生訓”は素晴らしいなと思った。
 講演が終わって、持っていった「癒しの法則」にサインをもらって、アービンラズロの“アカッシック・フィールド”は如何ですかと質問したら、「あれはいいですね」と言われた。
 帯津さんの話は人を元気にさせる「気」を発していると思う。帯津さんの講演を聞いて、帯津さんの本をもっと読んでみたくなった。また、講演の中で紹介された、ベルクソンの「哲学的直観」なども是非読んでみようと思った。有意義な講演会だった。