紫陽花

 今年は昨年より1日前の6月18日に指扇の氷川神社に紫陽花を見に行った。昨年より一回り大きくなっていた。毎年父の日の週に紫陽花祭りをするということを後で知った。紫陽花祭りでは鑑賞者に人気投票をしてもらっている。昨年は「墨田の花火」が一位、今年は「妖精の瞳」が一位になったと、ボランティアの園芸員のおじさんが教えてくれた。祭りは2日前に終わっていたので訪れる人は少なかった。一緒に行った、若かりし頃は妖精だった、かもしれない?妙齢さんが、数あるアジサイの中で、この「妖精の瞳」が一番好きだと曰うた。
 園芸員のおじさんが、紫陽花の栽培について色々と教えてくれた。アジサイも色かたちだけでなく、繊細なもの、たくましいもの、若いもの、年取ったものなど、色々な違いがあるとのこと。アメリカアジサイは、名前の通り?たくましく、図々しく、どこでも大きく成長するという。それに比べると、「墨田の花火」や山アジサイ「紅」など、いかにも日本的な“情緒”を感じさせてくれる。。
 アジサイの色々な花、微妙な色合いの花、これらが「花」ではなく、みな、「萼」であるということにも驚く
 たくさんのアジサイの写真を撮ったが名前がなかなか覚えられない。家に帰って昨年撮影した画像や、インターネットの検索で復習した。アジサイにも色々な種類があるものだと感心しました。以下のURLでお楽しみ下さい。


この白くてたくましいのが、「アメリカアジサイ
アジサイ豆図鑑>
http://www.h4.dion.ne.jp/~mi-aji/mamezukan.htm
アジサイの種類48>
http://www3.netwave.or.jp/~dragon39/azisai.htm 

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 ちょっと長くなりますが、アジサイの色の変化についての説明がありましたのでコピペしました。

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アジサイの花の色はどうして変化するの?
 −−−−緑から青、そして紫へと色変わりするわけ。−−−−
 アジサイの咲き始めは薄い黄緑色、花(ガク)が大きくなるにしたがって緑色は薄くなり、徐々に赤色や青色に色づき始め、花の盛りをむかえます。盛りが過ぎると褪色して、再び薄い色になり、色調もくすんできます。
 最初は、花に葉緑素が入っているので緑っぽい花が咲きます。しかし、この葉緑素は次第に分解されてしまいますので、緑色は消えていき、代わってアントシアニンが合成されていきます。アントシアニンが出来る頃には補助色素も出来ており、アルミニウムが含まれている花では青色が、アルミニウムが含まれていない花では赤色が出て来ます。この頃があじさいの最も鮮やかな時期です。
 これが過ぎると、また色変わりが始まります。きれいな青色は紫っぽくなり色があせたような感じになります。これは、花の中の酸性の程度が強くなったためです。この頃になると、色素自体も少しずつ分解していってしまいます。
 つまり、色変わりは、いわゆる花びらの老化の一種によって起こるのです。
 <老廃物がたまると花びらも色褪せる>
 植物が年を取ってくると、多くの場合、細胞液の中の酸性物質などが徐々に増えてきます。人間ならば、、血液が循環して、不要なものを汗や、尿として排除する事ができますが、植物には清浄機能をもつ循環器官ありません。老化に伴う細胞の変化が、アジサイの花の色に変化を起こすのです。

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 「花の色は移りにけりないたづらに 我が身世にふる ながめせし間に」 の小野小町の歌を思い出した。
“花びらの老化の一種”とか“老廃物”などと言われると、息子に言われた「加齢臭」を思い出してしまい、なんとなくわびしくなりました。小町の歌に「わびぬれば身をうき草の根を絶えて さそふ水あらばいなむとぞ思ふ」というのもありました。
 おのが姿を忘れ、浴衣の似合う“妖精の瞳”を見つめ、“墨田の花火”を眺める夢を見る、Henryでありました。