ダチュラ

 片柳図書館の隣の農家さんが小さい小屋で、取れたての野菜を安く販売している。気の良いオバサンが漬け物をサービスしてくれたりする。園芸もやっているようで、色々な草花が季節毎に、隣の畑にも咲いている。見ると変わった花が咲いている。名前を聞くと、ナス科のソランドラとか教えてくれた。写真を撮らせて貰ったら、気の良いオバサンはさみを持ってきてつぼみがたくさん付いている大きな枝を切ってくれた。
 図書館にいるあいだ暑い車の中に入れておいたら、大きな葉っぱが全てげんなりしてしまっていた。家に帰ってすぐに水を入れたら夕方には葉がピンと元気になった。
 半分咲いている花を見て家人が悪魔か魔女のようだと言った。Webによると、エンジェルス・トランペット同様、有毒植物だという。綺麗だが、たしかに怪しげな花だ。
 ネットで調べたら、ナス科の花にも色々あることがわかった。あの派手なエンジェルス・トランペットもナス科で同系の植物だとわかった。以下はWebからコピペしました。
(右の黄色い花は花が下に向いて咲く、エンジェルス・トランペットです。ダチュラは上に向いて咲きます。)

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 ダチュラDatura L.)・ブルグマンシア(Brugmansia L.)は南米(チリ・ペルー)やインドを中心に分布するナス科(Solanaceae)の植物で,標高2000〜3000mのやや高所に自生しています。和名はシロバナヨウシュチョウセンアサガオという。
 分類は草本で一年草、花が上向きに咲く種類をDatura、木本で多年草、花が下向きに咲くものをBrugmansia、としています。Brugmansiaの方は「エンジェルス・トランペット」という名前で流通しています。どちらもDaturaとされて流通していますが、本来の分類は上記のようになっています。
 これらの花は夕方より開花しはじめ、強いジャコウのような芳香を放ちます。
 また、全草(根・茎・葉・花などすべての部位)にアルカロイドを含む有毒植物であり、扱いには注意が必要です。ハーブなどと間違えて口にした人が病院に運ばれた・・・などのニュースは毎年聞かれるものです。
 日本へは江戸時代にチョウセンアサガオとしてDatura metel L.が渡来したといわれ、医者の華岡青洲が日本で初めて乳ガンの手術で麻酔薬に使った植物として有名です。

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 私が貰ってきたのはソランドラではなくダチュラというようだ。ダチュラにも色や形の異なるものが色々とある。いただいたものはDcandida Double White Ladyという名前が付いていた。
 いつも思うことだが、花、植物の世界の多様さにはいつも驚きがある。妖しげなものには、毒やとげがあるもののようだ。“Something Great”のかたじけなき“ワザ”に脱帽です。
 2006-10-16にエンジェルス・トランペットのことを書きました。ご興味があればご一読下さい。以下のURLをクリックすればその画面に飛びます。
http://d.hatena.ne.jp/henrymiura/20061016/1161000271