盆栽村散策

 近くに住んでいながら、盆栽村に行ったのは40年ぶりだろうか。日本の観光案内にも紹介されている。中国で唐の時代に行われていた「盆景」が平安時代に日本へ入ってきて始まったそうだ。中国では今でもやっているのだろうか。
 埼玉で働いていた折、会社の仲間が盆栽をやっており、その彼から二鉢ほどもらったが、すぐに枯らしてしまった。なかなかいいものだと思うのだが、めんどくさがりやのHenryは盆栽をやるには向いていない。
「盆栽四季の家」に車を駐車して、隣の清香園というところに入り色々な見事な盆栽を見学した。チェコから来たという妙齢お嬢さんと英語でちょっと会話。サルスベリにとまった“つくつくぼうし”の鳴き声が珍しいと蝉を探していた。こういう蝉はヨーロッパにはいないのだろうか。“つくつくぼうし”も“サルスベリ”も英語でなんというか知らない。「Monky Slip」などといいかげんな英語で説明した。
 
  「炎天の 地上花あり 百日紅高浜虚子
 歩いて盆栽村をぐるっと回ってみた。一角に「さいたま市立漫画会館」があることを知らなかった。日本における職業漫画家第1号である、北沢楽天が住んでいた住宅を記念館にしたようだ。ちょっと中を覗いた。
 残暑が厳しく汗だくになった。紅葉の頃に散策すればまた別の味わいがあると思う。
左:さいたま市漫画会館