妙齢友人:漫画家「うらたじゅん」さん個展

 大阪時代の妙齢友人、うらたじゅんさんの個展が、表参道の「ビリケンギャラリー」で開かれるという案内状が来たので行ってきた。そうです! Henryの妙齢友人は“使い回し”ではなく、全国区?でいるのであります。この「うらた」さん、知り合った時には、すでに漫画家さんだった。知り合ったのは今から24年前、大阪に転勤し、京阪沿線の牧野というところに3年ほど住んだ時だ。牧野駅近くの「灯屋」という居酒屋で知り合った。この居酒屋、はじめ、表通りから見ると、どういう感じの店なのか、よくわからなかった。外から覗くとカウンターしかなく、カウンターの中には女性しかいない。意を決して?入ってみると、いきなり三遊亭小朝の「ブスの五段活用」がテレコから流れている。「ブス・・、ぶうたれれば、・・・、終止形が、ブス死ね」とかで面白く、私はすぐ話に乗った。
 雰囲気が気に入って通い始めると、客も、小説を書いていたり、絵を描いていたり、芝居を手がけていたり、出演していたり、アーチストっぽい人たちが多く、又、ママさんはなんと私と誕生日が同じだったことが分かった。以来、会社の帰りに、この灯屋に同僚や部下を誘って飲んだりした。家人もじゅんさんと一緒に、お気に入りのバンドのコンサートに行ったり、飲みに行ったりするようになった。
その彼女が、今年は、なんと、唐十郎さんの読売新聞夕刊の新聞小説朝顔男」のイラストを受け持った。昭和の情緒が濃く漂うもの、独特な浮遊感のある、かつ、ほのぼのとしたメルヘンチックな画風のもの。唐十郎さんにも気に入ってもらっているようだ。数年前から何冊かの漫画本も手がけている。昨年の個展では「真夏の夜の二十面相」うらたじゅん作品集、漫画雑誌「幻燈」を購入した。彼女の漫画だけでなく、インタビューも楽しく読んだ。唐さんの本は来年出版されるそうだ。挿絵が全て掲載されるのではないそうだが、楽しみに待とう。「出版されたら印税が入ってきてウハウハじゃないの」と下世話な事を言ったら、家人から叱られた。
  一つのことを三十有余年、継続は力なり。才能のある彼女だが、世の中に出るには、やはり数十年の継続的努力が必要なのだろう。ともかく、更に、一段と大きくなった「じゅんさん」に十数年ぶりに会って、彼女の作品を見て嬉しかった。
彼女のブログから2枚の絵を転載させていただきました。
うらたじゅん」さんのブログと絵は以下のURLでご覧になれます。
http://junmilky.exblog.jp/8919970/