ラフレ講座:松原哲明(てつみょう)「仏教に学ぶ『いききと生きるために』人生に生かす禅の知恵」

 表題はぎょうさんだが、松原哲明さんがどのようなお話をするのかが楽しみで聴きに行った。
 ご存知哲明さん(69歳)は、あの有名な松原泰道さんのご子息、泰道さんは101歳でお元気。哲明さんの本は今までに2冊ほど読んだ。あらためて、amazonで検索したら120冊もの本を書かれている。般若心経関係の本が多い。オヤジさんの泰道さんの般若心経は2,3冊読んだ。哲明さんのは確か読んでいない。どのように違うのか読み比べてみたいと思っている。
 この日は、塗毒鼓(ずどっこ:藤田玄路編集、大正五年刊、全二巻。禅の代表的な語録を集めた書で、臨済宗系の僧堂での
修行に用いられる)という本の話から始まった。こんな本があることを知らなかった。哲明さん、この本の翻訳を勧めているという。
 禅語録は「碧巌録」「無門関」「葛藤集」「臨済録」などがあり、「塗毒鼓」はこれらの中の禅語、公案など286が納められているとのこと。
 私は今までに、「碧巌録」「無門関」「臨済録」は時々かじってきた。禅語や禅の公案は何度読んでもなかなかわからない。まだまだ、煩悩が多く、悟りに遠いのだ。
 哲明さんの、臨済黄檗の話、「却展両手(きゃくてんりょうしゅ)」、「庭前栢樹」の話をしてくれた。冗談も交えて、分かりやすく、かつ格調高く話をしていただき、面白かった。
 禅画をやっていることもあり、禅語は折に触れ、ぼつぼつと読んでいるのだが、もう少し腰を据えて読まなければいけないなと思った。

<おまけ>塗毒鼓と言う言葉は
「毒を塗った太鼓を打つと、太鼓から毒が散らばって、太鼓の音を聞いた人がみな死んでしまうというものです。」
と言うことだそうです。