「デジカメ散策のすすめ」(アスキー新書:柳生真吾)

 今までにデジカメ関係の本を何冊か読んできた。写真術が上達したいと特に思うわけではないが、カメラのこと、デジカメの写真術などを少しは勉強しなくてはと思って読んできた。私の場合は特に写真に凝ってうまく撮りたいというわけではないが、ブログに載せる写真は、それなりに自分が見たものを、文章とともに少しはうまく載せたいと思う。そのために最低限の知識、技術くらいはマスターしたいと思うが故だ。
 今まで読んだものは、技術論としては理解できても、いまひとつ合点がいかなかった。この本は園芸家の素人カメラマンがいかにしてデジカメと出会い、デジカメを自分のもの(趣味)としているかを気取らずに素直に書いており、撮影したものも柳生流自然体のところに共感が持てた。なるほど!デジカメ写真はこういう風に撮ればいいのかと納得させられた。
 買ってから気がついたのですが、柳生真吾は俳優の柳生博の息子で、NHKの「趣味の園芸」のキャスターを務めていた人です。
家人がこの番組を時々見ていたので、私も何回か見た。園芸家の視点でデジカメ論を書いているところが共感が持てた。鳥や昆虫も撮っていて、なかなかのものだ。
 私も柳生流ならば真似ができそうだ。たまたま、柳生さんの携帯電話のカメラが私の持っているカシオのW53CAで同じなのもよかった。今まで、携帯のカメラはあまり使わなかったが、この本を読んでもっと使わなくてはと思った。
 赤瀬川原平の「老人とカメラ」とともに、わがブログ用デジカメ術として勉強になりました。