千葉県生まれ、関東に住んでいるのに、香取神宮、鹿島神宮に行ったことがなかった。高速道路のない時代には大宮からはかなり時間がかかったと思う。新車も来たし、ETCもついたので高速道路を使って行った。
古代史をちょっと勉強して、由緒、いわれのある、この両神社には以前から行ってみたかった。
香取の御祭神経津主大神(ふつぬしのおおかみ)は、出雲の国譲りの神話に出てくる神様である。神話の内容は、はるか昔、天照大神(伊勢神宮・内宮の御祭神)が日本の国を治めようとしましたが、荒ぶる神々が争い、乱れていました。そこで、経津主大神(ふつぬしのおおかみ)は、鹿島神宮の御祭神である武甕槌大神(たけみかづちのかみ)と共に出雲に派遣されることになった。
左:鹿島神宮
経津主、武甕槌の二神は出雲国の稲佐の小汀(いなさのおはま)に着いて十握剣(とつかのつるぎ)を抜いて逆さに突き立て、武威を示されると、大国主神は大御神の御命令に全く異議はない。平国の広矛(くにむけのひろほこ)を受け取り、二神は日本の国を平定して、大御神の元へ復命された。
こういった神話に基づいて香取神宮、鹿島神宮が創建されたそうだ。また、鹿島神宮は藤原鎌足誕生の地という伝説もあり、境内に鎌足神社もある。鹿島神宮と藤原鎌足については古代史でも色々と説明されている。Webで検索したら、以下のURLで面白い解説をしている。ご興味のある方はご覧下さい。
http://kintaro2-2001.hp.infoseek.co.jp/fujiwara5-4.htm
宮本健次の「神社の系譜−なぜそこにあるのか」(光文社新書)という本が、“自然暦”に基づいて、全国の有名神社がなぜそこにあるのかを語っている。なかなか面白い視点から書かれている。
この本の中で、東国三社と言われる、鹿島神宮、香取神宮、息栖神社の位置関係、富士山、筑波山の位置が説明されている。
筑波山は鹿島神宮から見て、夏至の日没方向、富士山は冬至の日没方向にあることや、鹿島神宮の真西の方向に、武甕槌大神(たけみかづちのかみ)と武甕槌大神(たけみかづちのかみ)に破れた建御名方神(たてみなかたのかみ)を祀っている諏訪神社がある。
こういった位置関係と、古事記、日本書紀などの神話の背景も踏まえて分析しているところが面白い。
- 作者: 宮元健次
- 出版社/メーカー: 光文社
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香取神宮・鹿島神宮ともに境内に鹿園があった。神社で鹿を見るのは奈良の興福寺以来だろうか。
蛇足になるが、鹿島神宮の近くに、サッカーJリーグの「鹿島アントラーズ」のスタジアムがある。Webで色々検索していたら、アントラーズのantlerは英語で雄鹿の枝角という意味だということを初めて知った。鹿島神宮の鹿にちなんで命名したそうだ。そういえばアントラーズのユニフォームやロゴに鹿の絵があったかな。
次の寺社巡りは、諏訪神社に行ってみなくてはと思っている。
ご関心のある方は、インターネットで「香取神宮」「鹿島神宮」を検索してお読みいただければと思います。