川越散策その2: 山車について

 山車というものについて今までに考えたことがなかった。今までに山車を自分の目で見たのは、熊谷の「うちわ祭り」と神戸の東灘区に住んでいたときにたまたま出っくわしただんじり位だ。今回、川越祭り会館で見た山車、長浜の記念館で見た山車、急に山車について調べたくなった。
 秩父夜祭り、熊谷うちわ祭り、高山祭、長浜曳山祭り、京都祇園祭、岸和田のだんじりなど、全国いろいろなところで山車の出る祭りがある。山車の形式もいろいろあって面白い。熊谷のうちわ祭りは京都八坂神社の末社である熊谷八坂神社の祭礼でこれも祇園祭のひとつだということも分かった。
 そもそも山車とはなんなのだろう。インドのラタ・ヤーットラーが起源だとも言う。(写真はインドのラタ・ヤーットラー)ウィキペディアによると、山(やま)は自然の山岳を模して造られた依り代で、祭礼などで用いられる。山車の原型。古来の民間信仰では、神は山岳や山頂の岩や木を依り代として天から降臨するという考えがあり、山上や山麓に斎場を設け祭祀が行われていた。これらは山岳信仰として、或いは山岳を神体とする神社として残っている。代表的な例では大神神社三輪山)などがあり、小さな神社でも山麓にあるものは山頂に磐座や神木を持つことが多い。恒久的である神殿内部の依り代と並行して、この山は神の降臨を表現する、或いは、再確認する臨時の依り代として祭礼などで用いられるようになる。と説明されている。
 なーるほど!山車も奥が深い。祭りは好きなのだがどうも混みすぎて身動きができないようなところが好きではないので、祭りを見に行くことはほとんどしてこなかった。埼玉に永いこと住んでいて、日本三大夜祭りの秩父夜祭りも、川越祭りも見に行ってないとはもったいない。関西に住んでいたときも祇園祭や岸和田のだんじりを見に行かなかったことが悔やまれる。
 山車についても、全国のいろいろな山車についてWebで調べだしたら、あるわあるわでいくら調べても、次から次へと興味と疑問が出てくる。
 山車の上に乗っているものは、必ずしも神様ではなく、太田道灌であったり、武将だったり、様々だ。また、山車の舞台で演じられるものも多種多様で面白い。
 神道も奥が深いが、祭りと神社の関係や、日本の祭りそのものにも興味がわいてきた。祭りのことをちょっと勉強してみたくなった。また、川越祭り始め、山車の出る祭りをできるだけ見てみたいと思う。