終戦記念日、核を考える

 昨日のNHKで『日本の、これから「“核の時代”とどう向き合うか?」−第1部−』を見た。視聴者参加番組で色々な分野から参加者を集めたようだ。アメリカ、インド、パキスタン、韓国、中国の参加者もいた。非核三原則をどう考えるか。日本の核の保有は是か非か、アメリカの核の傘の必要性の是非など、それぞれ賛否両論の意見を聞くのは面白く、また、考えさせられた。
 参加者も、被爆者、大学教授、医師、会社員、学生、元自衛隊幹部etc.30人くらいの参加者がそれぞれの立場で意見を戦わせていた。
 司会者も言っていたが、「核」についてTVでこのような討論会がもたれたのは、恐らく初めてだろう。参加者達も言っていたが、このような議論の場をもつことは必要なことだろう。
 しかし、終戦記念日だからと言うのは分かるとして、何故今までにこのような場をもたなかったのだろうかという疑問もわく。総選挙を前にしての政治的意図も匂わないでもない。参加者をどのように集めたか、参加者に事前調査をして、核についてどのような意見を持っているか、等を調べているはずだ。どういう参加者を何人ずつ集めたか、間に流す街頭でのインタビュー、番組の構成、司会者のもっていきかた等によって、視聴者の受け取る印象は変わってくるだろう。
 終戦記念日の報道を見聞きし、新聞、テレビ、インターネット、マスコミが報道すること、報道しないこと、情報の裏側にあるものを見ていかないといけないと、あらためて思った。