キバナコスモスと平林寺(9月5日)

 NHK朝霞市の黒目川のキバナコスモスを映していた。Webで場所を確かめ、妙齢3人を誘ってドライブした。ところが、目的の黒目川に着いても、どこにもキバナコスモスは見当たらない。近所を自転車で通った女性に聞いたが、知らないという。狭い川沿いの道を上流に向かったが、パラパラと咲くキバナコスモスはあったが、テレビで放映したような、一面のキバナコスモスには出会えなかった。妙齢3人(家人を含む)に、いいかげんなB型Henryを非難された。
 キバナコスモスを諦めて、近くの平林寺に行った。平林寺は臨済宗妙心寺派の寺院で、松平信綱の墓 や、大河内松平家歴代の墓もある。墓所はなかなか趣があった。境内の中を流れる野火止用水(のびとめようすい)は東京都立川市玉川上水(小平監視所)から埼玉県新座市を通り、新河岸川志木市)に続く用水路である。
 この野火止用水は、江戸時代初期(1655年)川越藩主松平伊豆守信綱が、野火止台地の開発に伴い生活用水を確保するため、玉川上水から分水して野火止用水を開削した。現在の東京都小平市から平林寺を経て、埼玉県志木市新河岸川に至る、全長約25Kmの用水で、平林寺周辺の野火止用水は、史跡として良く保存されている。境内の中を流れる水の音が心地良い。武蔵野の面影を残す雑木林の中を歩くのも気持ちがいい。紅葉の頃はさぞや綺麗だろうと想像させる、もみじの樹がたくさんあった。
 平林寺には30数年前に訪れて以来、2度目だった。紅葉の頃にまた来てみたいと思った。