A塾、先生のお話と鳩山新総理について(9月19日)

 2ヶ月ぶりにA塾に参加した。先生のお話は先の総選挙をふまえての民主党新政権の話から始まった。
 民主党は左翼政権ではない。一部、日教組との関係を心配する向きもあるが、民主党内にも左翼がかった動きに対してはブレーキがかかるから心配はない。世界の政治を見ても、1995年以来、右、左ということはなくなった。今日、今更左の政治は、どの国も、誰もできない。民主党は“市民主義”を掲げているが、自民党はもっと“国民主義”を掲げて、日本の正しい、あるべき国家観をどうするかを語るべきだと話された。まったく同感である。
 最近の自民党総裁選に立候補した3人の話を聞いていると、まだまだ自民党再生どころではない。民主党自民党も、新しい市民主義、国民主義の確立を目指して、真の二大政党として成長してもらいたいものだと思う。
 TVで放送していたが、鳩山首相菅直人も理科系人間、鳩山由紀夫の学生時代の専攻は計数工学、OR(オペレーションズ・リサーチ、いわゆる問題解決学を学んだという。TVで紹介された「見合いの○○」とかの論文が面白かった。でウィキペディアで検索したら、以下のごとく記載されていた。

「10人の女性と順番にお見合いする。その中で一番すばらしい人にプロポーズする確率を最大にしたい。どうしたらいいか」
 鳩山由紀夫が、客員教授を務める同志社大学の特別講義でよくする話だ。答えは、「3人目までは見送って4人目以後これが一番という人にプロポーズすればいい」、というもの。最初の人で決めれば1割、最後の人まで待つとするとやはり1割の確率でしか、最高の人と出会えない。実はその間に「行動に踏み切る最少の人数」があって、この場合、3人見送れば、ほぼ4割の確率で10人中1番の人に結婚を申し込める、という。
 日本の政治史上、由紀夫ほどの「理系脳」が首相を務めたことはない。中央工学校卒の田中角栄水産講習所卒の鈴木善幸も理・技術系といえないことはないが、その政治思考は由紀夫ほど「数学的」ではない。
 私も理科系の機械工学科で、自動制御を専攻したが真面目な勉強をせずに、自分をなかなか制御できないHenryではありますが、これでもORや問題解決学は少しは勉強したのであります!、そんなわけで、この火星人総理を応援したい気持ちであります。
 政治の世界、数学のように理論で片づかない問題がたくさんあることは承知している。しかし、文系政治家にも数学、物理などの世界の美しさ、ロマンも“感じる”センスを持って欲しいと思う。
 同じウィキペディアで紹介されている、以下のエピソードも面白い。
 
 大蔵省の官僚だった鳩山由紀夫の父、威一郎は大学で応用数学を学んだ由紀夫を捕まえて、こんな議論をしたという。
 威一郎「数学って世の中のためになったためしがあるのかい?」
 由紀夫「冗談じゃないよ、新幹線が走るのも(数学のおかげだし)、この世の中で数学なしでまともに動いているものはない」
 このウィキペディア、最後は以下の文章で締めくくっている。
 由紀夫の「理系脳」があるとすれば、それは数理というものが持つ客観性、合理性だ。ただ、由紀夫の結婚は、よく知られている大恋愛で、冒頭のプロポーズ理論とはかけ離れていた。なかなか、理屈通りにはいかないのが人間である。
 はてさて、鳩山新総理、問題山積の中でのスタート、“問題解決学”でどう料理していくか期待したい。