トマソン物件:無用階段&逆さ看板

 お伊勢詣りで東海道を歩いている。私は3回に一度くらいしか参加できていないが、毎回参加してしている方も多い。今回も参加できなかったが、既に豊川稲荷まで行っている。今回の仲間のTさんがたくさんの画像を送ってきて、Picasaでのアルバム作成を依頼された。歩きながら、あちこちの写真を撮っている。今回はこれはと思う“トマソン”物件がありましたので、掲載させていただきました。

 ひとつは無用階段、この階段地面から浮いている。よく見ると、階段の一番上が、ドアの下面より高いところにある。かってはこの階段を上がり、ドアを内側に押して中に入ったのだろうか。無用になったのならば、わざわざ一段高くしてつけ直す必要もないのに?と思う。

 もう一つは、「裏返し看板」。この看板最初から裏返しでつけたのか、後から裏返したのか。年数も大分たっているようなので、作者?の意図は分からない。
 この東海道歩き、今回は1日24,5km歩いたという。そのくらい歩かないとなかなかトマソン物件には出会わない。どちらもなかなか味のある物件です。
 トマソンのことは、2006年6月12日のブログに書かせていただきました。私のブログの検索窓で「トマソン」と入れれば表示されます。以下、簡単にトマソンの説明を加えておきます。
 1982年ジャイアンツ(読売)の4番バッターの座にいたトマソン選手。このトマソン、打席でビュンビュンと空振りを続けて、いつまでもいつまでも三振を積み重ねる。扇風機とあだ名を付けられたそうだ。
 「そこにはちゃんとしたボディーがありながら、世の中に役に立つという機能がない、それをジャイアンツではテイネイに金をかけて保存していた。」という。
 そんなことから赤瀬川が「路上観察学会」で形を残していながら、世の中の役に立っていないような路上の構造物をトマソン物件と名付けている。