立川談志きょうはまるごと10時間

 植裁管理のセミナーで京王線の永山に行った。数年前に、ひとつ先の多摩センターで、高校の同期生tachanさんと会ったことを思い出し、近くに住んでいるのだろうと電話した。なんと、セミナーのあった聖ヶ岡センターから5分ほどのところに住んでいるという。セミナーが終わってから、急遽ご自宅にお呼ばれした。飲めないtachanさん、私のためにわざわざ缶ビールと焼き鳥を用意され、奥さんの家庭料理もご馳走になった。
 このtachanさん、高校時代はつきあいがなかった。40過ぎてからか、50過ぎてからか憶えていないが、アメリカから帰ってからからのお付き合いが多くなった。島根に帰ったsunriseさんなど、友達の友達は皆友達だのこころで、高校の同期生の仲間のつながりが広がった。
 このtachanさん、パソコンにも強く、2台あるPCを使って海外旅行をしたときは、海外から自宅のPCにアクセスして、玄関先に設置した防犯カメラと連動し、録画もして、監視しているという。スカイプも早くから使っている。私も教えてもらうことが多い。
 どこから談志の話になったか忘れたが、NHK−BSの「立川談志、きょうはまるごと10時間」という番組をDVDに録画してあるというので、それを見ながら、談志や松岡正剛柳瀬尚紀、などの話がはずんだ。また、奥さんはクラッシックピアノの先生をしており、ご自身も最近はJazzピアノを習っているという。Jazzの話にも花が咲いた。
 談志のそのDVDを借りて帰った。この「談志丸ごと10時間」前半は、爆笑問題太田光田中裕二、後半は立川志の輔の進行で、談志の落語、ドキュメントの紹介や、石原慎太郎松岡正剛毒蝮三太夫ミッキーカーチス玉置宏、パックン等の人たちとの対談や語りを見せてくれる。どれもみな、味わいのある話だ。
 談志の落語そのものは、ほとんど見たことがなかったが、どの落語も、見せる、聞かせる、味わいの深いものだった。
 談志曰く「落語とは人間の業の肯定である」。談志の落語を観て、聴いて、この言葉の重みが理解できる。と同時に72歳になって、なおも落語と闘う談志自身の“業の深さ”の素晴らしさを見せてもらった。
 癌を患い、躁鬱病でもあり、糖尿のインシュリンの注射を打ちながら、なおも“伝統を現代に”と古典落語の世界で闘い続ける談志の姿にあらためて鬼気迫るものを感じた。
 松岡正剛も言っていたが、あと、少なくとも10年は生きて、“老木の花”、枯れた談志(談志は枯れることを拒否しているが)を見せてもらいたいものだ。
 このDVDの視聴後感想は、また続きを書こう。