クリスマスデコレーション:小便小僧or小便爺さん?!

 またまた、Tsukeyさんがユニークなクリスマスデコレーションの画像を送ってくれた。LA在住当時は家々が競ってクリスマスデコレーションをしている地域がいくつかあった。クリスマス名物になっていて、近郊から車で見に来る人が多く、その時期になると付近の道路が渋滞した。家の建物全体や、庭に様々なデコレーションが飾られていて見応えがある。私も在住時にはまだ中学生、高校生だった息子を連れて見に行ったことがある。
 Budhist Henryも郷に入ってはで玄関先の木をライトアップだけしたことがある。
 日本に帰国したら、真似をしてクリスマスデコレーションをする家がちらほらと増えてきた。700戸の我がマンションでも、ベランダにデコレーションする家が出てきた。
 最近はあちこちの駅近くで様々なクリスマスライトアップがなされている。クリスマスには直接関係ないのだろうが、クリスマス、年末商戦を盛り上げるために客寄せで行っている。
 ライトアップしたツリー(木)などはきれいだが、昼間見ると、豆電球のついた電線が枝一杯に巻かれていて木が迷惑そうだ。

 前置きはそのくらいで、表題のTsukeyさんの友人が送ってくれたデコレーション、何と屋根の上の“小便小僧”だ。友人さんのコメントが泣かせる。
 「最近のクリスマスデコレーション、派手な物が多い中でシンプルで良いのではないか。サンタクロースも高齢化が進みトイレが近くなったのでは」との考察をされている。
 かの、友人自身も頻尿気味で、ところかまわずしたくなる気持ちがわかるとのことでした。
 シニアになると前立腺肥大傾向にある人が増え、頻尿になる人が多い。Henryは糖尿だが、頻尿にはなっていない。
 ところで、小便小僧はクリスマスには関係ないだろうと、念のためにウィキペディアで調べた。

 小便小僧の由緒は由来は諸説あるようだ。
 一つは、ベルギーブラバント公ゴドフロワ2世に関する説。1142年、当時2歳のゴドフロワ2世率いる軍は、グリムベルゲンでの戦いの際、戦場の兵士を鼓舞するため、ゆりかごに幼い支配者を入れて木に吊るした。 そこから公は敵軍に向かって小便をし、味方軍を勝利に導いたという。
 
 もう一つは、侵略者が城壁を爆破しようとしかけた爆弾の導火線を小便をかけて消し、町を救った少年がいたという武勇伝説。この少年の名はジュリアンJuliaanskeといい、小便小僧の愛称「ジュリアン坊や」はここに由来するといわれているというもの。

 ベルギーブリュッセルにある像には、様々な機会に、衣装が贈られることが慣習となっている。数百にも上る持ち衣装の大部分は、グラン=プラスのブリュッセル市立博物館(王の家)に所蔵されているとのこと。

 日本でもあちこちに見かけるが、浜松町駅構内のホームにもあるそうだ。浜松町には何度も降りているが、今まで気がつかなかった。この浜松町駅構内の小便小僧は、港区のボランティア団体により、毎月衣装が変えられていると言う。

 ということで、小便小僧はクリスマスには関係なかった。このクリスマスデコレーションの小便小僧、Tsukeyさんの友人のコメントのように心なしか勢いが足りないようだ。小便小僧ではなく、小便爺さんなのかも知れない。