tachanさんのニュージーランド滞在記その後 ジャズライブセッション

 ニュージーランドで優雅に3ヶ月の滞在を夫婦で楽しんでいるtachanさんの生活をメールやスカイプで私とsunriseさんに教えてくれた。夫婦でテニスを楽しんでいる、島根の高校時代の同級生sunriseさんがニュージーランドに行った。私も誘われていたのだが、こちらは夫婦して持病持ちなのと、孫の誕生などで行けなかった。ニュージーランドとスカイプで接続してあちらの様子などの話を聞いた。
 tachanさんが何度か画像を送信してくれた。日本にはない風景や滞在の様子などを楽しく見させてもらっている。今回は、sanriseさん夫婦が合流して、ジャズクラブでのセッション?をしたとのメールが来たので、ジャズ好きのHenryとしては是非わがブログにと転載をお願いした。
 以下はそのセッションの様子です。
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 先日自宅に昼食をお呼ばれしたサックス奏者Stu(ステュ)さん、79歳の出演したクライストチャーチのエンターティンメントレストラン「オクタゴン」で今夜友人と6名で食事をしていたら,Stuに舞台に呼び出され、「さくら」と「スキヤキ(上を向いて歩こう)」を歌わされてしまいました。美味しい食事をしながら忘れられない楽しい一晩になりました。別の場所で演奏していた奥さんのトロンボーン奏者Jill、70歳も合流し再会を喜び合いました。
 
 ※tachanさんの奥さんはピアノを弾かれる。
オクタゴン」に行く前にStuさん宅に呼ばれた際、ピアノがあり何かカミさんに日本の曲を弾いてくれと言われ、さくらさくらや小林秀雄(あの評論家の小林秀雄ではない)作詞作曲のカラマツの曲を歌いながら弾きだすと奥からStuがクラリネットを出してきてすぐに合わせて共演してくれました。カミさんの下手なピアノと歌をStuとJillがラブリーと褒めてくれました。

 日本から急きょニュージーランドに遊びにsunriseさん夫婦とその友人4人とオクタゴンに行った次第です。Stuの演奏は午後8時半からで我々のテーブルに挨拶に来て、友人が島根から来たと言うと分からないので、広島の近くからと言うとすぐあのペーパークレイン=折り鶴を見たところの近くと理解し、演奏の初めにはるばる日本からクライストチャーチに来ていて、今晩演奏を聞きに来たと我々夫婦がフルネームで紹介され、また広島の近くから来た友人と紹介されました。Stuはサックス、ピアノ、クラリネットなどを弾き、また何曲も弾き語りをして2時間ぶっ通しで演奏し、なかなか多才で上手く、79歳にして凄いエネルギーだと思いました。そのうち我々が舞台に呼び出され、何か日本の歌を歌えと言われさくらさくらやスキヤキソングを彼のピアノの伴奏で歌わされた次第です。 でも上がってしまって歌詞を忘れ二番の歌詞を忘れ友人たちに救いを求め、一番の繰返しを歌いました。客が私の持っていたカメラを取りに来てシャッターを押してくれ、良い記念になりました。終わると、満席の客の大勢からナイスシンギングと声をかけられ、我々もまんざらでもない気持ちになりました。
 パイプオルガンまで備えたレストランオクタゴンの雰囲気やばっちり制服を着こなし我々のテーブルに挨拶に来た支配人、スタイルの良い美人のウェイトレスたちも素晴らしく、料理もエビカニラム温野菜などの料理も美味しくお腹いっぱいになり、楽しい演奏を聴きながらの忘れられない一晩になりました。(ちなみに6人の食事代は計330ドル)
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 ※私が駐在していたLA郊外の住宅地にも何軒かのライブハウスがあった。家から車で10〜20分ほどの所にあるので、家族や友人達とよく行った。NZ同様、リタイアした人が昔の仲間とバンドを結成して趣味で演奏して楽しんでいる人が多い。休憩の時間には我々のテーブルに来て、横須賀や横田の基地にいたことがあるとか、グレンミラー楽団で演奏していたという話をしてくれる。皆かなりの年齢のはずだが、元気に素晴らしい演奏を聴かせてくれる。
 カントリーウェスタン、スタンダードジャズ、オールドフォークソングのバンジョウバンドなど、キャッシュ・オン・デリバリーでウィスキーの水割りやロックがチップ込みで3〜5ドルほどで飲める。
 プレーヤーにハモニカを持ってきていると言ったら、しまいかけた、楽器をとりだして、一緒にやろうという。言ってしまったてまえ、「聖者の行進」を吹いた。息切れしながら冷や汗をかきながら
なんとか吹いた。ライブでハモニカを吹いたのは、後にも先にもこの時だけでした。
 ハリウッドにある老舗の「カタリナ・バー・アンド・グリル」というJazzライブハウスにも何度か行った。エルビン・ジョウンズ、マッコイ・タイナー渡辺貞夫などの演奏を聴いたのも懐かしい思い出だ。こういうプレーヤーの演奏が50ドルほどで、食事をしながら楽しめた。tachanさんsunriseさん達も安く楽しめたようだ。日本のブルーノートだと、1ドリンクで1万円とられてしまう。
 
 アメリカやNZ、ヨーロッパでもシニアが元気に演奏を続けており、それを安く楽しんで聞くシニアが多い。文化・歴史が違うと言ってしまえばそれまでだが、西欧社会の方がリタイア後の生活を無理なくエンジョイしている。

 tachanさんのニュージーランド滞在の様子を聞いて、日本人のリタイア後の人生、シニア人生をあらためて考えさせられている。