梅棹忠夫さん死去を悼む

 7月3日に梅棹忠夫さんが90歳で亡くなった。梅棹さんの作品は大学卒業前後に読んだ。「文明の生体史観」(1967年)は今となっては内容を具体的には記憶していないが、若き時代に私の世界観、人生観を作る上で大きな影響を与えてくれた。押し入れの中から取りだして読み直したいと思う。
「知的生産の技術」(1969年)はベストセラーになり、“知的もの”、“情報整理もの”の走りだった。この本を読んで京大式カードを早速買いに行き京大式カードによる情報整理をしたことがある。その後、システム手帳、野口式封筒方式など、情報整理は色々な方法をトライしてきた。現在はA6の100円手帳に重点を置き、封筒式、システム手帳の良いところをミックスして使っている。京大式は若いときにやめたが、今もその頃に書いたカードが残っている。読み返すと懐かしい。
 90歳ということなので、天寿を全うされたのではないかと思う。ご冥福を祈りたい。合掌。