三井記念美術館:「奈良の古寺と仏像]


 平城遷都1300年記念として開催されている、「奈良の古寺と仏像]展を三井記念美術館に見に行った。日本橋にこんな美術館があることを知らなかった。三井家、三井財閥が300年にわたる収集の美術品を展示、今回のような企画展示も随時行っているようだ。
 法隆寺の「夢違観音」、岡寺の「菩薩半跏像」など素晴らしい造形と思った。この二つ、関西在住の折に、現地で見ているはずなのだが、その頃は仏像を見る目、見る心がなかったのか、覚えていなかった。
 唐招提寺の「如来形立像」も首と両手が折れていてないのが悔やまれるが、全体像が偲ばれる気韻を感じさせてくれた。
 世界には大富豪が建てた大きな美術館がたくさんある。日本でも出光美術館根津美術館など、他にも色々あるのだろう。財閥さん、お金持ちさんが、こういうふうに日本文化を大事にして収集し、展示会を開催してくれることは有り難いことだと思う。