ゆだる?暑さ

 今年の「ゆだる」ような暑さにはまいる。9月に入ってもいっこうに下がる気配がない。
 ところで、普通、「ゆだる」ような暑さとは言わず、「うだる」ような暑さという。「ゆだる」も「うだる」も漢字で書けば「茹だる」で同じだ。「ゆでたまご」のことを「うでたまご」という人もいる。どちらも間違いではないようだ。辞書でどう違いを説明しているかと調べてみた。
 「うだる」は「ゆだる」の転で同じ意味の説明しかない。岩波古語辞典にも掲載されていない。我が家の手持ちの辞書では明快な説明はない。
 「ゆだる」も「うだる」も湯で100℃でゆでる(うでる)のだから、物理的には同じ温度のようだ。しかし、「ゆだる」のほうが「うだる」よりもちょっと暑そうだと感じるのは私だけだろうか。昨今の激暑は、うだるような暑さよりも、「ゆだる」ような暑さと表現したほうがふさわしい気がした。
 日本語雑考でした。
 英語圏ではどう表現するのだろう。駐在していたカリフォルニアサンフェルナンド・バレーというところは、フライパンといわれたところで、夏になると、車のボンネットで目玉焼きができるといわれていた。私は作ったことはないが、本当に出来るようだ。
 最近の日本の激暑、日本でも目玉焼きができると思う。試してみるか!