福島県 「白水阿弥陀堂」


 塩屋岬から次男と孫娘を迎えに行って昼食をともにした。雨も小降りになってきたのでちょっとショッピングをしてから二泊目の湯本温泉に向かった。時間があるので、湯本のちょっと先の国宝の白水阿弥陀堂に行った。
 白水阿弥陀堂は、平安時代末期の永暦元年(1160年)に岩城則道夫人・徳姫(藤原清衡の娘)によって建立された。徳姫は、夫・則道の菩提を弔うために寺を建てて「願成寺」と名付け、その一角に阿弥陀堂を建立したという。
 阿弥陀堂に着いたのが午後4時過ぎ、4時に閉館ということで、参拝道には入れず、阿弥陀如来他の仏像を見られなかったのも残念だった。しかたなく、阿弥陀堂を囲む池の周りを散策した。萩が綺麗に咲いていた。蓮は盛りを過ぎて2,3輪しか咲いていなかった。桜の頃や紅葉の頃に訪れれば、さらに素晴らしいだろうと思われた。
 阿弥陀堂を中心としたこれらの空間は、正に平安時代末期に盛んだった浄土式庭園の様を成している。これらの構造は、徳姫が奥州藤原氏の娘であることも手伝って、毛越寺や無量光院といった平泉の寺院の構造に影響を受けているという。
 ウィキペディアによると、「白水」という地名は、平泉の「泉」という文字を2つに分けた物で、いわき市の「平」という地名の由来に、平泉の「平」を取った物だという説がある。
 近頃の漢字クイズではないが、なるほどという気もする。
なかなか味わいのある庭園で、是非いいい季節にまた来てみたいと思った。