桂離宮参観

 異業種交流会の仲間とのお伊勢詣りが終わった後、伊勢街道と東海道が分かれたところから、東海道京都三条まで歩こうという企画がスタートした。私はその歩き会には参加しなかったが、最終日に桂離宮京都御所を参観するというので、参加した。 
 あらかじめ会の幹事さんが予約をしてくれていた。11時に集合して、係の人の説明を聞きながら回る。桂離宮はテレビで何度か放映しているのを見て一度行ってみたいと思っていた。やはり、テレビで見るのとはえらい違いだ。
 御幸門から入り、御幸道を進む、この道は先に行くに従い、道幅が少し狭くなっている。短い距離なのだが、こうすることによって奥行き感を強めているという。敷石も、色、かたちがひとつずつ異なり、また、全国から取り寄せたという。
 庭全体をあえて見せない工夫、建物の外観、内装の細かい細工、庭の灯籠など、至る所、心憎い意匠が凝らされている。
 説明員によると、灯籠だけ、庭石、置き石だけ写真に納めていく参観者も多いという。ひとつひとつゆっくり眺める時間はなかったが、苔むした灯籠など趣があった。
 月見台、月波楼など、月見のための細かい工夫がされている。こういうところで、和服の似合う妙齢さんと月見ができれば、さぞかし乙なもんだろうなと想像する。
 ここ桂離宮は、天皇さん、親王さん達の別荘、所詮庶民の我々は、予約申し込みの抽選であたって参観できるだけで満足しなければいけないのだろう。
 1933年から36年まで日本に滞在した、ドイツ人の建築家のブルーノ・タウトは、特に桂離宮の美を絶賛し、日本人の間に、桂離宮に見られるわびさびの美を再評価させるきっかけを与え、世界に桂離宮の名を広めたことで知られる。
 一緒に参観したグループの中に外人が4名ほどいた。何処から来たのかと聞くとフランスからという。一人は桂離宮は3回目という。説明員によると、桜の頃、紅葉の頃、雪の桂離宮など、季節毎にまた異なる味わいがあるという。機会があればまた別の季節に行ってみたいと思う。
 以下のURL、最初のものは、宮内庁のHPで皇居、桂離宮京都御所修学院離宮などの申し込み方法や説明付き動画なども見ることができる。
 次のURLは、桂離宮の写真をたくさん見ることができます。

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