里の秋

 今年は夏から秋にかけて陽気の変動も激しく、あっというまに冬に突入した感がある。個人的にも、管理組合、自治会の仕事も忙しい。そんなわけで、季節の花や、紅葉を鑑賞する余裕がほとんどない。
 そんな中、図書館の脇に赤い実をつけた大きい木があった。家人が「イイギリ」だと教えてくれた。
ブログを書こうと思ったら、その名前「イイギリ」が思い出せない。インターネットで「赤い木の実」で検索したら、下記のURLでたくさんの赤い木の実を見せてくれ、件のイイギリを見つけることが出来た。
http://shizuka.sakura.ne.jp/kobo/mi/aka.htm
「花をのみ待つらむ人に山里の 木々のこの実の色をみせばや」(遍理の盗作)

 上記URLでは赤以外の木の実も見せてくれる。季節に綺麗な花を見せてくれた樹々も花が終わるとつい忘れがちになる。花が咲いているときは何の木か分かっていても、実をつける頃には忘れてしまっていることも多い。
 人間は忘れっぽいが、植物は来年に備え、また、いのちの連続のためにもくもくとその生命活動をしているのだと思うと、“なにごとのおわしますかはしらねども・・・”、Something Greatのかたじけなさを感じる。