立川談志逝く

 11月21日、談志が75歳の生涯を閉じた。又一人、落語会の巨星、昭和の芸人が亡くなった。松岡正剛が10年後の“老木の花、枯れた談志”を見たいと数年前に言っていた。談志は枯れることを拒否したままこの世を去った。私も、枯れた談志を見たい気持ちもあったが、談志は枯れた姿を見せたくはなかったのだろう。
 私は数年前から談志のテレビや「立川談志、きょうはまるごと10時間」の映像を見たり、「新釈落語咄」「談志楽屋囃し」「現代落語論」など談志の書いた本も読んだ。歯切れが良く、どの本も面白かった。「人生成り行き」(吉川潮著)、立川談春の「赤めだか」など、談志のことを書いた本も面白かった。
 「まるごと10時間」の談志を見て、次に体調を崩したら談志の命は長くはないだろうと感じた。とはいえ、まだまだ、談志の毒舌、歯切れのいい江戸弁を聞きたかった。
 私のブログの検索窓に「立川談志」と入れると、2009年に書いた談志関連のいくつかの文章がご覧になれます。
 まだ読んでいない談志の書いたものや、談志の落語をDVDなどでまた鑑賞してみたいと思う。