「ふしぎなキリスト教」(橋爪大三郎+大澤 真幸:講談社新書)

 最近また中東が騒がしい。そんなわけもあって、ひと月ほど前から、「コーランを知っていますか」(阿刀田高)と「イスラム教入門」を読んだ。コーランイスラム教について少し理解できたが、現代にまでつながるイスラム教の世界はとても門外漢に簡単に理解できる代物ではない。まして、Budhist,Yaoyorozu-istを自称する小生としては、ユダヤ教キリスト教イスラム教とつながる一神教の世界にはどうも心情的にもなじめない。
 書店に平積みになっている「ふしぎなキリスト教」2011年の新書大賞にも選ばれ、売れ行きNo.1になっていると言う。ベストセラーに安易に飛びつくのは好きではないが、どんな内容なのかと書店でページをくくってみた。キリスト教のことだけでなく、ユダヤ教イスラム教、仏教、神道儒教などにも触れている。
 キリスト教関係の本は旧約のことも含め多少は読んできたので、どこが“ふしぎ”なのかあらためて勉強しようと読んでみた。
 amazonのブックレビューを読むと、賛否両論、徹底的にこき下ろしているレビューも多い。この手の本は賛否が極端に分かれることが多いと言う。私のようにキリスト教の門外漢にとってはあまり疑問を持たずに二人の討論を読んだが、読み終えてレビューを見ると、なるほどと思われる批評も多く、読みの浅い小生にとっては参考になった。
 amazonの紹介には以下のように書かれている。
 
イエスは神なのか、人なのか。
GODと日本人の神様は何が違うか?
どうして現代世界はキリスト教由来の文明がスタンダードになっているのか?
知っているつもりがじつは謎だらけ……
日本を代表する二人の社会学者が徹底対論!

 ともあれ、キリスト教の「ふしぎさ」の一端が勉強できたことは確かだ。
読まれた方は、amazonのレビューも併せて読まれることをお勧めします。