忙しい合間、満開の花見は今日しかないということで、よく晴れて、暖かいこの日に、毎年行っている岩槻城址公園に行ってきた。平日だが駐車場は満杯状態、何とか端っこに止められた。
岩槻城もかっては大きな敷地の中に本丸御殿他、いろいろな建物があったという。現在は黒門、裏門が残っているだけであるが、太田道真・太田道灌父子によって江戸城、河越城とともに築かれたとされていた。しかし、近年、1478年(文明10年)に古河公方方の忍城主成田顕泰の父成田自耕斎正等が築城したと記述された史料が発見され、最近の研究では後者の説のほうが有力とのこと。
桜は、城と池や川と一緒だとより映える。残念ながら、岩槻城はいまはないが、池と赤い橋にマッチして綺麗だ。
さいたま市は見沼用水ほか、あちらこちらに桜並木や桜の公園があり、ちょっと買い物に行く車窓からも桜を観賞できる。民家でも枝垂れ桜や、緋寒桜などを植えているところも多く楽しませてくれる。
同じ団地に住む友人が4日前に急逝された、前日の9日に、
家人と一緒に葬儀に参列した。
家人曰く、この年になると、来年も桜を間違いなく見られる保証はないのだから、毎年桜だけはきちんと見ておきたいという。日本人として、さもありなむだと思う。
桜の中に一本だけ若葉の柳が趣を添えている。
岩槻城黒門