『ETV特集 今よみがえる“方丈記”〜日本最古の災害ルポルタージュを読む〜』

 昨日のNHK教育テレビで『ETV特集 今よみがえる“方丈記”〜日本最古の災害ルポルタージュを読む〜』という番組を見た。昨年の3.11以後、堀田善衛の「方丈記私記」が話題になり、私も読んでみた。1185年(元暦2年)の大地震(おおなゐ)のことなどを実にリアルにえがいていることを知った。今までに知らなかった鴨長明の色々な面を知ることが出来て勉強になった。
 この日の番組は、番組説明によると以下のごとくの内容だった。

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 東日本大震災から1年半。800年の時を超え、今よみがえる古典がある。鴨長明作「方丈記」。「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」で始まる方丈記が書かれた平安末期は、大地震・大火災・竜巻・大飢きんなどさまざまな災害に見舞われた時代でもあった。方丈記は、そんな時代に長明が現地に足を運び、記した日本最古の災害ルポルタージュとされる。3.11を経験した日本にとって方丈記の今日的意味を読み解く。

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ニュースキャスターの鳥越俊太郎がジャーナリストという視点から方丈記を語ったり、辻村寿三郎の作る、鴨長明の晩年の人形の話、鴨長明が京都下鴨神社宮司の息子だった話など、現在の下鴨神社宮司鴨長明研究家の浅見和彦の対話も興味深かった。新井満鴨長明は現在で言えばある面でロックンローラーであり、無頼派第一号だったというのも面白い指摘だと思う。
 俳優の西岡徳馬鴨長明方丈記ゆかりの地を巡りながら、方丈記の音読をするのも味わいがあった。西岡徳馬が福島三春町の福寿寺住職の玄侑宗久を訪ねての対話もよかった。
 ご覧にならなかった方で、ご関心がありましたら、深夜ですが、再放送が10月28日(日)、午前0:50〜午前1:50 [土曜深夜]にありますので、是非ご覧ください。
 私も再度、「方丈記」、「方丈記私記」を読んでみようと思いました。