「加藤浩次の本気対談 コージ魂」 脳科学者中野信子との対談

 何気なくBS日テレの「加藤浩次の本気対談 コージ魂」という番組を観た。美人の東大卒の脳科学者、中野 信子との対談だった。
 この中野さん1975年生まれ、日本の脳科学者、医学博士。東京都出身。東京大学工学部卒業後、2004年東京大学大学院医学系研究科医科学選考修士課程修了。2008年東京大学大学院医学系研究科脳神経医学専攻博士課程修了。2008年フランス原子力庁サクレー研究所入所。株式会社ビッグベン所属。とウィキペディアに記載されている。
 世界の上位2%のIQ所有者のみが入会できるというMENSAという会に入会している。日本でどんな人が入っているかを調べたら、クイズで人気の宇治原史規茂木健一郎等が入っている。我が長男なら入会できるかもしれないが、Henryの知能指数では無理のようだ。この中野さん、テレビで見ているだけでも頭の切れの良さのオーラが感じられるなかなかの人物と見た。
 対談の内容も面白かった。男は恋人を見つけるに当たって、女性の顔ではなく、お尻を見るという。ヒップとウェストの比が、0.6から0.7が良いという。つまり、ヒップ100、ウェスト60〜70が良いということだ。大脳の成分は脂肪が多い、頭の良い子孫を生むためには、お尻、腿によい脂肪を蓄えた?!お尻の大きい女性が良いということか。我が女房は今は比率が大きくなったが、若い時は下半身デブではあった。はたして、我二人の息子は?
 中野さんの話を聞いて、以前読んだ「夫婦脳 夫心と妻心はなぜこうも相容れないのか」(黒川伊保子新潮文庫)を思い出して再読した。
 冒頭に『男女の脳は、違う。けれど、夫婦の脳は、もっと違う。一般の男女をはるかに超えて、すれ違っているのである。夫婦ほど、脳科学的に興味深い関係も珍しい。なにせ、生殖相性(遺伝子配合の相性)は人としての相性に反比例する。男女は、生殖相性の良さを察知して恋に落ちるので、「激しく愛し合った2人」ほど、人間的相性は最悪ということになる。』とか、『恋に落ちる男女は「永遠に快適に過ごせる組み合わせ」ではなく、「子孫の生存可能性を上げる組み合わせ」に過ぎない』という。
 この本、”最悪の人間的相性”をあきらめるのではなく、そういう夫脳、妻脳を理解した上での熟年夫婦の在り方、お互いの理解を勧めてもいる。カバーにも『細かな出来事をすべてことばにする妻に、まとめて話ができないのか、と眉間に皺を寄せる夫。しかし、男性に比べ、女性は感じたことが即ことばに上る脳のしくみを持っている。これは、家事や子育てをこなすために欠かせない能力。そんな違いを理解できれば、ときめきの時代を過ぎた夫婦も、お互いが愛しく思えてくるもの。』とある。
(この本のことは、昨年の2月16日にブログに掲載しました。ご興味のある方はご照覧下さい。)
 中野信子さんの対談も含め、あらためて、男と女、夫と妻の心と脳を、楽しみ、考えた。