戦後日本を狂わせたOSS「日本計画」―二段階革命理論と憲法: 田中英道:展転社

A塾の田中先生が書かれたこの本を読んだ。OSSフランクフルト学派のことについては、今まで塾の講義で何度か話が出て来ていた。PCで検索しても今一つ理解できていなかった。今回図書館で借りることができたので読んでみた。
 今まで、昭和史のこと、まして昭和史の裏側のことはほとんど知らなかった。この本を読んで戦後GHQによる日本の占領政策のことなど、目からうろこのことばかりだった。
 先生は、米国国立文書館から出てきた戦時中のOSS(Office of Strategic Service・戦術局)の解禁された文書他を読み解いて、日本の戦後史の表面を剥がした考察をしている。
 戦後、足掛け7年に亘るGHQの統治による、「天皇象徴制」、今話題になっている「日本国憲法」、「東京裁判」等々が、実はGHQではなく、GS(民政局)主導で行われ、また裏で操っていたのはOSS(戦略情報局)であったという。
 このフランクフルト学派というのは、西欧マルクス主義、知識人向けのマルクス主義といわれ、1923年ドイツのフランクフルト大学内に設立された「社会研究所」が起点となり、ナチスが政権を取ってからアメリカに渡り、隠れ社会主義者であったルーズベルト大統領のもとでOSSとして活動をしてきたという。
 そのOSS日本共産党徳田球一野坂参三等も引き込み活動していたというのも驚きだった。
 フランクフルト学派OSSについては私が詳しく語れるわけではないので、Webで検索して下さい。ただしウィキペディアではちょっとしか書かれていません。以下のブログ、URLで詳しい説明が読めます。
 
http://blogs.yahoo.co.jp/jjtaro_maru/21995258.html

http://www7b.biglobe.ne.jp/~senden97/marxsyugi2.html

 最近になって新たな文書が解禁されて史実が書き換えられようとしているのだが大学、新聞、マスメディアが左翼イデオロギーに牛耳られているために、正確には伝えられていない。だから、“現代史はまだ歴史ではない”というのだ。

戦後日本を狂わせたOSS「日本計画」―二段階革命理論と憲法

戦後日本を狂わせたOSS「日本計画」―二段階革命理論と憲法

 私などの戦後世代は、戦後教育の中で無意識の内に左翼化教育を受けてきたわけだ。田中先生によれば、大学教授は言うに及ばず、マスメディアや社会の風潮に色濃く社会主義的発想が残存し、フランクフルト学派の影響を受けてしまっているという。
 現在の日本の政治の混迷、政治家の「B層化」、テレビの低俗化なども淵源をたどれば、フランクフルト学派OSSの陰謀に行きつくのではないかと思った。