「間抜けの構造」、「悪口の技術」、(ビートたけし)

間抜けの構造 (新潮新書)

間抜けの構造 (新潮新書)

 今までにビートたけしの本は数冊読んだ。「超思考」などはなかなかの内容だった。「間抜けの構造」は書店で目にとまり、気楽に楽しく読めそうだったので購入した。今から30数年前、講談社現代新書で「間の日本文化」という本を読んだ。日本文化における「間」というもの、日本語の中の「間」のつく言葉などを分析しながら、「“間”の日本文化」を語っているところが、当時30代の私には新鮮で印象に残っていた。ビートたけしは「間の研究―日本人の美的表現」( 南 博)を昔読んだそうだ。
本の帯には以下のようにある、

                                                                                                                      • -

見渡せば世の中、間抜けな奴ばかり。どいつもこいつも、間が悪いったらありゃしない。“間”というものは厄介で、その正体は見えにくいし、コントロールするのも難しい。けれど、それを制した奴だけが、それぞれの世界で成功することができるんだよ―。芸人、映画監督として、これまでずっと“間”について考え格闘してきたビートたけしが、貴重な芸談に破天荒な人生論を交えて語る、この世で一番大事な“間”の話。

                                                                                                                      • -

なまじの学者の話より真実に迫るものがあり、たけしの頭の良さ、洞察に感心する。この本の中で紹介されていた「悪口の技術」(ビートたけし新潮文庫:平成17年初版)も読んだ。

悪口の技術 (新潮文庫)

悪口の技術 (新潮文庫)

アメリカ、中国、北朝鮮。銀行、役人、上司に女房、おまけに息子…。全部向こうが言いたい放題。沈黙は金、じゃない。正しい「罵詈雑言」教えます―。“毒舌の第一人者”が贈る、強力な一冊。会社で、家庭で、また外交でも、どう逆襲すればいいのかを分りやすく解説。売り言葉に買い言葉、きれいに言い返す術、こっそり伝授いたします。これで文句言われっぱなしの方も安心。
 
どちらの本も、頭休めに楽しい本でした。