房総御宿での大学同期生再会

 大学卓球部の仲間、3夫婦で再会した。仲間の一人S君は、千葉市内から房総の御宿に転居し、新居に招待されていた。もう一人の友人はカナダで貿易会社を経営するKen君、毎年商売を兼ねてこの時期に帰国する。

 御宿は東京から特急で一時間半、高校2年の時だったか、友人6,7名でテント、鍋釜をもってキャンプをしに行ったことがある。沖の漁師の船まで泳いだことや、地曳網を手伝って、漁師小屋で獲れたばかりのしこ鰯を酢味噌で食べながら、焼酎を飲まされたことが懐かしい。また、持って行った鍋釜が泳ぎに行っている間に盗まれたことも苦い思い出だ。

 それから50年あまり、周辺は避暑地の様な宅地や、リゾートマンションなどが建ち開発が進んでいた。しかし、海や周辺の農地、山林は自然風景を残していた。

 海岸沿いの海産物屋で獲れたてのカツオやサザエ、干物などを買って、S君の家でBBQをした。生憎の激しい雨で、ベランダで庭を眺めながらのBBQというわけにはいかなかったが、ひさしのあるベランダで焼いた。カツオの土佐造りとカルパッチョ、サザエの壺焼き、イカや金目鯛の干物、行者ニンニクなどの野菜焼き、どれも美味かった。

 大学時代の古いアルバムを見ながら、当時の思い出や、先輩後輩の話、近況、子供の話など、談論風発、6時間余り楽しいひと時を過ごした。
「朋あり、遠方より来る、亦、愉しからずや」