[机草子]ヒッグス粒子 ヒッグス博士にノーベル賞

ことしのノーベル物理学賞に、すべての物質に質量を与え、神の素粒子と言われてきた「ヒッグス粒子」の存在を半世紀近くも前に予言したイギリス、エディンバラ大学ピーター・ヒッグス名誉教授ら2人が選ばれた。
 以前からこのヒッグス粒子については関心を持ってきた。関連本やニュートンなどの雑誌を色々と読んできたが、理系のHenryと言えどもこの素粒子物理の世界はなかなか歯がたたない。
 入門書は何となくわかったような気にさせてくれるが、どうもすっきりとは理解できない。かといって数式が出てくると、難解な数式でこちらも歯が立たない。北大物理学科を卒業した元同僚のTさんに「ニュートン」を読むのが良いと言われ、ヒッグス粒子関連が掲載されている記事を読んだりもした。「ニュートン」は図解がよくできている。しかし、ブラックホールだ、宇宙は9次元、10次元、いや25次元だとか、時間も空間も一個の「ひも」から始まったという「超ひも理論」など、読めば読むほどこんがらかって来る。それでも、天才と言われる世界中の物理学者たちが、宇宙・力・時間の謎に取り組んでいるのを読むのは、分からないなりに、分からないことが分かってきたような気もする。
 ヒッグス粒子の発見で宇宙のことが明らかになったわけではない。まだまだ新しい問題が未解決のようだ。自然界にある4つの力、「重力」「電磁力」「弱い力」「強い力」の”大統一理論”が解決したわけではない。
 宇宙の起源、物質の究極、こういう世界を好奇心を持って考えるのも、つまらない”男のロマン”なのだろう。
 ここ1,2年の間に以下のような本を読んできた。お勧めの関連本があれば、ご紹介下さい。

2011年 1月 「宇宙は何でできているのか」“素粒子物理学で解く宇宙の謎1”(村山斉:幻冬舎新書
2011年9月 「宇宙は本当にひとつなのか」”最新宇宙論入門”(村山斉:ブルーバックス
2013年1月 「ヒッグス粒子粒子の謎」(浅井祥仁:祥伝社新書)
   3月 「宇宙になぜ我々が存在するのか」”最新素粒子論入門”(村山斉:ブルーバックス
   4月 「村山さん、宇宙はどこまで分かったんですか」村山斉:朝日新書
      「超ひも理論入門」川合光:講談社現代新書