曹洞宗、関東管区強化センター主催の「禅をきく会」の講演を聞きに行った。堀下さゆりさんという、福島県相馬市出身のシンガーソングライターの歌と講演、宮城県山本町の徳本寺の住職、早坂文明さんの講演を聞いた。どちらも東日本大震災被災地の方で、体験を通じての話には説得力があった。

 早坂さんの話で、クロールマンという人(?)の言葉を紹介していた。「子供を亡くすことは、未来を失うこと。配偶者を亡くすことは、現在を失うこと。親を亡くすことは過去を亡くすこと。友人を亡くすことは自分の一部を亡くすこと。」・・・なるほど、そうだなぁ!と思う。

 たくさんの震災犠牲者の葬儀をした早坂さんが、いろいろな方の会葬御礼の言葉が紹介され、印象に残った。
最後に、「私が今日無駄に過ごした一日は、昨日死んだ人があと一日生きたいと思った一日である」と語った言葉には身につまされた。大震災3年目を間近にして、今生きている我々は、もっと一日一日を真剣に過ごさねばならないと考えさせられた。