禅をきく会 その1 中溝裕子さん

大宮ソニックシティーで毎年恒例の禅を聴く会が開催される。今回はプロゴルファーで、日本骨髄バンクの評議員をしているという中溝裕子さんという方の「食べることは生きること~いのちをありがとう~」という講演と、駒澤大学名誉教授の田上太秀さん。
 中溝さんは存じ上げなかったが、23歳でプロゴルファーになった3年後、10万人に一人という難病、「骨髄異形成症候群」を宣告され、輸血をしながら試合に出場を続けたという。その後プレーはおろか、日常生活にも支障をきたすようになり、妹をドナーとして骨髄移植を受けた。手術後は拒絶反応で食事が摂れず、3年間入院し点滴生活を送ったという。笑いを交えながら、3年目にスプーン1杯のおかゆが食べられた時の感動を話してくれた。
 私は肺炎で12日間入院し24時間点滴を受けたが、腕中注射の跡だらけで、それだけでまいったことがあった。3年間の点滴入院とはいかほどの苦しみだったろうか。
 入院中に叔母さんからすすめられた絵手紙を交えながら、食べることの大切さ、ありがたさを体験をもとに話された。
 妹さんの血液型はB型、中溝さんの元の血液型はAB型。骨髄移植後はB型に変わったそうだ。以前に聞いたことがあったと思うが改めて移植で血液型が変わることを再認識した。質問はできなかったが、血液型が変わって性格が変わったのだろうか?
 骨髄バンクのことも話がでた。私の品質の悪い骨髄では役に立たないだろうとは思ったが、年齢制限があって18歳から54歳までだという。
 
 絵手紙の言葉が良かった。「ご飯と未練は残さない」めざしの絵に添えて「人を良くする食事をめざそう!」「アメリカは国、日本はジャパン」などユーモアがあってよかった。
 最後に「楽しいことを探すアンテナを持って、今を生きる」
素晴らしい精神力だとおもった。
 絵手紙の画像は文章が長すぎて添付できませんでしたので、次のページでご覧ください。
 田上太秀さんの講演については、<その2>として書きます。