Eテレで「隅田川」を観た。高校2年の時だったか、国語の先生の案内で、たしか飯田橋の能楽堂に「隅田川」を観に行った。その時の記憶はほとんどない。つまらなく、退屈だった印象のみ残っている。
その後、歳がいって、能に少し関心がわいて能の本を何冊か読み、何度か鑑賞の機会もあったが、なかなか能というものを理解できずきた。
何気なくチャンネルをEテレに合わせたら、隅田川をやるというので、昔を思い出し、どんな物語だったのか鑑賞した。
なるほど、こういうストーリーならば、16,7の若輩が理解できる内容ではないと思った。やっとこの歳になって言わんとすることが理解できるようになった。しかし、役者の演技、所作を味わうところまではとても到達しない。
テレビでは副音声で物語の解説をしてくれるので、素人には分かりやすくなっている。これからも、時々、古典芸能を観賞しようと思っている。