「日本会議」を読む

昼のTBSラジオ青木理が「日本会議」について語っていた。最近書店で「日本会議」についての本が数冊並んでいるのは目にしていたが、読んだことがなかったし、どんなものなのかも知らなかった。青木理の「日本会議の正体」と、「日本会議 戦前回帰への情念」を読んだ。
 簡単に読後感想をかけるような内容の本ではないが、安倍政権、自民党の安保法制、憲法改正を支える思想と価値観を有する組織ということは分かった。
 また、この日本会議という組織、1982年に黛敏郎や、明治神宮権宮司の副島廣之が元号法制化運動が取り組んでいた団体を発展改組する形で誕生した、「日本を守る国民会議」と、1974年に右派系の宗教団体、臨済宗の朝比奈宗源、「生長の家」の谷口雅春明治神宮など、神道系や仏教系などの属する「日本を守る会」が1997年に発足した。
 活動の実態、経緯はここには書かないが、現安倍政権と響きあう大きな勢力を持つ右派組織であることは間違いない。日本のマスコミでは、なぜか?まだほとんど取り上げていないが(取り上げられないのか)、外国のメディアは、日本版ティーパーティーの反動的グループとか、超国家主義団体として、厳しい目を向けている。
 国会議員の多数が参加しているこの日本会議、一部共感できる部分もあるが、支持できないところが多い。なんとなく気味の悪い組織でもある。「日本会議」の今後の動向は注意して見ていく必要があると思う。
 ご関心があれば、webで「日本会議」を検索するか、青木理の「日本会議の正体」をご一読ください。